SPFとPA:紫外線対策

SPFとPA

日焼け止め(サンスクリーン)をみると、その効果を示す表示として、SPFとPAが用いられています。「SPF25」「SPF50」あるいは「PA+」「PA++」というようにです。これはいったいどのような意味を表しているのでしょうか?

紫外線(UV)は、波長の長さによってUV−A、UV−B、UV−Cにわけられます。そのうちオゾン層を通過して地表に届くものは、UV−A、UV−Bの2種類です。これら2種類の紫外線(UV)は、いずれも肌に悪い影響を与えるのですが、それぞれの肌に対する影響の仕方が異なります。

UV−Aは、波長が長い紫外線(UV)で、その35〜50パーセントが表皮を通過し、真皮まで到達し、肌を黒くさせる色素沈着(サンタン)を引き起こす張本人です。UV−Aを慢性的に浴びていると、皮膚の弾力線維や、膠原線維(こうげんせんい)に影響を与え、ダメージを引き起こすことから、シワやたるみといった、肌の老化の原因となります。
日焼け止め(サンスクリーン)に記された、「PA+」「PA++」というのは、このUV−Aをどれほど防止できるかを示すものです。

UV−Bは、UV−Aと比べると波長が短く、真皮にまでは到達しない紫外線(UV)です。UV−Bの場合は、浴びた直後にすぐに反応を起こし、主に表皮で急激に肌を赤くするなどの症状を引き起こします。この炎症を「サンバーン」といい、肌の乾燥を引き起こします。これが、シミやソバカスなどの、肌のトラブルの原因となります。「SPF25」「SPF50」というのは、このUV−Bに対する予防効果を数値で示したもので、主にUV−Bを何倍防ぐことができるかを示します。